先日、愛猫を亡くしたSさんから手紙を頂き、読んで二人で泣いた。その手紙は、許可を得て海洋自然葬の風「風の日誌」の方に掲載した。
グリは本当に健康な猫だったが、運動不足が祟り最大で10㎏にまでなった。私たちは太っているのがまた可愛いかったし、個性的でますます熊のようで好きだった。しかし、高齢になり、ついに糖尿病になってしまった。
グランドバンクス42(前オンディーヌ)のピアノの上で(写真上)
猫の糖尿病はやっかいだと聞いて、私たちは真っ青になった。インスリンの量の管理が大変なのだ。一時は駄目かと思う処まで行き、安楽死まで考えたが、通っていた獣医さんが良く、最初は1日1回のインスリンの注射、後半は朝、晩2回になったが、5年ぐらいは普通に生きられた。
体重も7㎏位まで減り、3ヶ月か4ヶ月に1回の通院で食欲もあり、時々ベランダに出たり元気だった。
でも、最後の一年には、年齢が15歳ということもあり、彼がいなくなったら、私たちはどうなってしまうだろうと心配だった。正にかすがいだったし、精神的な支えでもあったから。
生きているうちに、グリを中心に旅の本を書きたいと思いながら、叶わなかった。グリの死から一年経って、やっととりあえずブログという形で始め、書くことによって救われている部分が大きい。