Wrangell (ランゲル)で足止め・・・3

「沈殿」クライマー仲間は悪天候などで行動できない状況をこう言う

「沈殿」の朝寝坊は幸せである・・・桟橋から電気もとれる

写真上  インナーハーバーと陸電のポスト

インナーハーバーは港内の小島の影にあり浅く、ヨットは入れない

写真上  トーテムポール・・・左はオルカ、右は熊

 

電気ヒーターは温かく静かである・・・読書灯も陸電で明るい

昨夜は遅くまで読書

井伏鱒二「ジョン万次郎航海記」そして「本日休診」好きな作家だ

 

寒いが郵便局へ・・・読み終わった本をニューヨークの友人へ送る

小雪ちらつく・・・

写真上  街中の教会

 

午後、色川大吉「ユーラシア大陸思索行」を読み出す

詰まらない本だ・・・題名は素晴らしいのに・・・

 

気分を変えて、ウイリアム・カッツ「マンハッタン連続殺人」

私のなじみの街で事件が起き、抑制の効いたストーリー展開が好い

古いN.Y.のモザイク・タイル張りの薄暗く少し甘い香りのする廊下、

重い分厚いドアには3~4箇所鍵が付いている・・・

砂岩を削り出したビルのデコレーション、入り口の階段に座る老人・・・

行間にニューヨークのウエストサイドを思い出す・・・

 

いつか外は湿雪の本降り、甲板はシャーベット状になっていた

夕食はポテトコロッケ・・・妻は私に「三人前は食べた・・・」と

ホクホクで温かで旨かった・・・そして、また読書・・・