番外編(東日本大震災)3・・・より良い国になる為に

あれから三ヶ月が過ぎました・・・

私も気持ちの整理し、前へ進もうと思います。

最近、アメリカと豪州から一時帰国した方と話す機会がありました。
現地の方達の、地震や津波の被災者への思いやりは
とても深いものがありますが
他の面での日本の評判はガタ落ちだと云います。

トヨタ自動車の説明責任の薄さ
原発事故の情報の少なさと遅れ
放射能汚染水の垂れ流し・・・
そして、ソニーの個人情報の大量流失・・・

「日本は三流国だと・・・
かつて世界中から尊敬された日本は今はありません・・・」

電力やエネルギーのこと
今頃になって自然エネルギーを叫ぶ政治家たち・・・
電力にしろ石油にせよ
メジャーと云われるマフィアの様な組織が
小さなアイデアをことごとく潰してきた歴史がある。
巨大企業と結託してきた政治家達には退場願いたい・・・

一時的な混乱と、衰退は覚悟し
広く英知を結集すれば原発無しで凌げると思う・・

今、放射線を浴びつ続けている子供達の
十数年後、時限爆弾のスイッチが入る恐怖を思うと
居たたまれない・・・そんな事は起きないと信じたいが

石油にしても食糧にしても
「先物市場」から外すべきである
一握りの金持ちの賭博的金儲けの為に
不当に高価な生活必需品を買わされる
庶民はたまらない・・・
可能ならば、先物市場は無くなって欲しい

消費税のこと
もし、消費税を上げるのであれば
「食料品と生活必需品」は対象外とすべきである・・・
かつてニューヨークで暮らした、私の経験では
簡素な暮らしをしていれば出費は抑えられた
自炊は本当に安くすみました・・・

消費税は各州政府が管轄し
大きな買い物は他州で購入すると
送料のみで無税となっていた・・・
日本も都道府県ごとに税を管轄すれば
競争原理が働き、地方の財政は良い方向に向かうでしょう
東北以外の住人が東北で買い物をする
東北の復興にもプラスになると思うわけです。

消費税ゼロの日もあり
人々の購買意欲は大いに上がっていました

研究室と現場
原発事故の当初、現場で活躍したロボットは
ほとんどが、外国製であった・・・
「ロボット先進国・日本」はどうしたのか?

踊ったり、楽器を演奏したり、自転車に乗ったり
「ナイーブでロマンチックなロボット達」に出番は無かった
現場とかけ離れた「平和ボケ」したお遊びではなく
それらの技術を現場で生きる準備が無さすぎた・・・

被災地の子供達へ
昭和22年生まれの私は
もの心付いた頃、北海道の帯広に住んでいた
住まいは「満州引揚者長屋」と呼ばれたいた
戦災を受けなかった周りに比べ
私達の住まいは河川敷きのバラックの長屋であった
東北の被災地の光景は敗戦時のそれと重なる

何時も腹を空かせていたが飢えるほどではなかった
「引揚者の子」と虐められたが
団結力のある子供達の負けん気は強かった・・・
親たちは懸命に働き家族を養ってくれた
夕餉の団欒にラジオドラマが子供達の夢を膨らませていた
冬、板壁の間から雪が吹き込み、朝は寝息で布団に霜が積っていた
いま思い出すと親たちの挫折感は大きかったろうが
子供達は、元気一杯に明るく過ごしていた・・・

被災地の子供達は不幸にして
運命に選ばれた子供達である・・・
大人達の落胆は計り知れないが
君たち子供達は
「普通の子供とは違う」と自覚できる環境にある
君たちが、この「平和ボケした日本」という組織に
喝を入れる人になって欲しい
「お笑い」等の軽薄なTV番組に毒されてはいけない
よく考え、行動できる人になってください・・・

義援金
日赤に集まった義援金は、まだ配分されていない
私達は、「ペットを救命」している団体に寄付します・・・
政府も、企業、団体も大きな組織は
動きが鈍すぎるし、信用できない・・・・ので

明日辺りから「グリとの旅」を再開します・・・