ホーマー(Homer)へ・・・2

9月7日、早朝から漁船全て出港していく

彼らが投錨していた場所に移動し錨を下ろす

さすがにベストポジション!

あまり奥へ投錨すると奥の岸からの返し波が船を揺らす

 

10時の気象FAXを見て私達も出港を決める

低気圧が近づきつつあり

昨夜は風がよく振れ回った

錨はしっかり効くが

水路誌によるとここは「凄いWilliwawが吹く」という

ここでWilliwawをしのぐ勇気はない

 

15時45分、Barren Is.(バーレン諸島)を越え一安心・・・下げ潮なので東側を通過した・・・島に寄せられる心配は無い

写真上  バーレン諸島

Stevenson Entrance(スティーブンソン海峡)を過ぎ、次はKennedy Entrance(ケネディー海峡)を横断することになる

 

この両海峡はAnchorage(アンカレッジ)への入り口にあたり、海流、潮流も早く大型船も難航する海域である

アラスカ本土のキーナイ半島(Kenai Peninsula)の白い山塊がかすかに見える

山塊を高層雲がすごいスピードで覆っていく

チョッピーな悪い波が続く

風上に向かう限界に近い帆走で冷たいスプレーが飛んでくる

写真上  キーナイ半島の白い山々と漁船

妻は弱気に、静かに泣いている

カレーにて夕食

写真上  Iliamna Volcano 10017フィート

19時、北西の風15m、読みどうり潮は反転し上げ潮に乗る、艇速若干上がる

はるか後方に大型船が見える・・・機帆走にし艇速8ノット

21時、Dangerous Cape(危険岬)怖い名前だ

その名のとうり岩礁近くに渦潮が発生している

写真上  ホーマーへのアプローチ

写真上  そして完全に日は沈んだ

 

22時、Homerの町の灯が見え始める・・・勇気湧く

23時、コーストガードにVHF(無線)で入港許可を求める

「湾口南東側に岩礁があるので中央をキープせよ・・・!」と注意あり

24時、舵の効く限界のスロースピードで港口に接近する

24時30分、コーストガードの指示どうり接岸す

暖かいうどんをすすり、シャワーを浴び、ビールを飲んでベットに倒れこんだ・・・本土に着いた!!