1992年6月20日 釧路港から出国

午前中に、出国審査、税関、入管、海上保安庁、各職員来船し現地でお世話にたった人たちに見送られ、12時30分離岸

巡視船「宗谷」のブリッジに「UW」旗が揚がり「航海のの安全を」というメッセージだ、汽笛で送られた。・・・子犬たち、さよなら。

海上は刺し網が多く気が抜けない。妻は早くも船酔い気味。

最初の目的地は、1283海里(約2310キロメートル)先のアリューシャン列島の「アッツ島」だ。この航海のベストシーズンより、1ヶ月遅れとなってしまった。

初日のワッチ(見張り)は寒く眠い。いよいよ北洋と緊張するも、風もなく霧もなく、少々気が抜ける。

ワッチオフ、暖かい寝袋の中で行きつけの居酒屋、四谷荒木町「桃太郎」の夢をみる

陽気な客のN氏、流しの「マレンコフ」、不機嫌な主人、多くの女性客・・・・