ベーリング海の洗礼・・・7月8日から9日の嵐

Nizkils島にビルのようなレーダーあり・・・大自然の中に違和感

気温6℃の船内でキャベツとソーセジの濃厚なスープ,皿からの蒸気

南700海里に低気圧あり、針路が心配

00時海上漆黒の闇

2時方向6,5海里に島影、レーダーに映る、激はげしいピッチング

Buldir島沖、ENEの風20メートル 艇速5,7ノット

深夜の縮帆作業3ポイント、ストームジブ(荒天用前帆)

これ以上吹いたら、メインセールをおろそう

あまりに島が近く、風向も悪くヒーブーツー(漂流)はできない

デッキを波が洗い、スライドハッチ(入り口)から若干の浸水

異音がして錨鎖のハッチが吹き飛ぶ

収納していたロープを室内へ取り込む・・・びしょ濡れ

妻はギブアップ・・・?ベットの中で手足を突っ張っている

15時Kiska島正横、こんなに荒れても視界はない

大揺れのオンディーヌを楽しむようにイルカ伴走

18時Rat島は後方へ視界悪く見えなかった

風少し落ちE16メートル・・・依然波悪し

潮のせいか島に寄せられているよう・・・気分めげる

01時、疲れ果て、少し広い海域で風下に島なくヒーブーツーへ

04時急に風落っ、霧、デッキ上の混乱整理、ゴムボート流失していた

波なく、うねりのみ、海鳥多し

霧の中Sugarlaf Peakが見え直ぐ消えた(写真下)

妻、何事もなかったようにアッツ島の花の押し花を造っている

12時西経に入る

ワインとキャビアで乾杯・・・塩辛く酷い味のキャビア、半熟卵を混ぜごまかす

18時10分平らな海面をすべるようにランニング(追い風帆走)

今回の荒天は突然発生する局地的低気圧の中心だった様

暖かいシャワーを浴びる・・・生き返る

20年前に読んだ本、東良三「アラスカ 最後のフロンティア」よみだす。ロシア人のアリュート人(現地人)への扱い、いたく、気分悪るし

夕食、ホタテのベーコン巻き、コールスロー、たけのこご飯

嵐が過ぎればこんなものさ!