奇跡の四日間・・・1

9月21日、セワード発08時30分、気圧1015mb、気温2℃

北の風20メートル・・・妻は出港に不満だ

復活湾中央は北風38メートルを越えている・・・海面は波で真っ白!

私の確信・・・この風はこの地方のみのWilliwawである(なぜなら天気図を充分吟味したから)・・・ストームジブ(荒天用前帆)一枚で豪快なランニング(追い風走)がアドレナリンを湧かせる・・・!

 

復活湾の一番内側の島・・・Fox Islandのサニー海岸は強風で水煙が渦巻いている・・・海図には沈船のマーク・・・その時どんなドラマが有ったのだろう?

次の円錐形の小島Hive Islandとの間を抜け復活半島先端の岩礁Barwell Islandを北に見て東に転舵する・・・外洋へ・・・11時55分、外洋は案外波静かだ・・・これで帰らなくていいとほっとする

心の隅っこにセワードへの帰港を考えていたわけだ・・・

写真上  復活半島(Resurection Pninsula)先端をかわし外洋へ

 

13時、1014mb、気温4℃、NWの風7~24メートル

Cape Fairfieldの南5海里から

Excelsior Glacierを撮影・・・写真を撮る精神的余裕が湧いてきた・・・

写真上  氷河海岸が見え始める

18時、Montague諸島南2海里の浅瀬通過、海底から湧き上がる様な悪い波で、15分ごとに位置を出す・・・悪天候なら凄い海になるだろう

22時、風はほとんど無く機走(エンジンで走る)で快調に距離を稼ぐ・・・凄い数の星達・・・星が多すぎて星座が解らない