コディアック(Kodiak)島・・・4

コディアック島滞在中に9月に入ってしまった

写真上  草原も秋の色に染まる

修理が終われば冬に追い付かれる前に南下したい・・・

心は急き、どこか心から楽しめない自分がいる

写真上  サーモンシーズンも佳境に入る、河口に沢山のアマチュアフィッシャーマン

写真上  満面の笑み・・・鱒も釣れた

アマチュアは一日のリミット(三匹)が決まっている

平日も朝夕釣り人は河口に集まる

沢山釣って、自家製の燻製で冬を越す楽しみ・・・

写真上  海水から真水へ入ると・・・顔もいかめしくなる

肉も締まり、いくらは成熟して旨みが増す

鮭は、これ以上上流に上ると食感がおちる

写真上  鮭を焼く匂いが風に乗ってくる

陸地で秋の収穫を享受している家族がいて

海をさまよう我等ヨッティーが少し阻害感をもつ一瞬・・・

 

私たちは、早く南に下らなくては・・・・

コディアック(Kodiak)島・・・3

オンディーヌは船尾に日の丸を揚げている

日本船籍の船は海外でも国内でもそうすべきだが・・・・国内ではあまり見ない

 

「日章旗」を見て多くの人がオンディーヌへやって来る

写真上  リチャードさん夫妻、英国の観光客、「世界一周なら我が家にも来て!」と

写真上  ミッチェル君、上智大の留学生、夏休みのアルバイト(漁師)をして稼ぐ・・・今付き合っている「日本人」学生の気持が解らないと・・・妻に聞いていた・・・そんなこと解るはずないと思うけど!

写真上  若い漁師のカップル、ショーンさん夫妻 鮭をプレゼントしてくれる。「シアトルに来たら電話して・・・」と、夏はここで働いていると

写真上  「見慣れないやつ・・・!」と覗き込む猫ちゃん

写真上  覗いていたのに触られるのは「ヤダ・・・!!」

写真上  尾崎さん夫妻 夏休みを森の中の素敵な山小屋を借り過ごしていた・・・車で島内をドライブしてくれた

 

他に、写真は無いが妻がピクニック用に握り飯を作っていたら、桟橋に日本人が立っていた。島の河川に採掘権を購入し「金」を掘っているという。食料の買出しに町に出てきて「日の丸」を見で来た・・・妻が「お一つどうぞ・・・」と握り飯を盛った皿を差し出すと、アッと言う間に五つは食べた・・・「金」はちっとも出ないし・・・懐かしい日本食に泣きそう・・・・だった!

コディアック(Kodiak)島・・・2

コディアック(Kodiak)島での課題は

税関にて「航行許可証」の一ヶ月延長・・・マスト破損が理由

自動操縦装置のチェック・・・現地代理店「レーダー・アラスカ

不足分の海図の入手・・・

食料購入・・・など

そして、コディアック・ベアーにも会いたい!

 

写真上  漁船の囲まれたオンディーヌ(キャンピングカーの奥)

 

税関は好意的に延長の応じてくれた

自動操縦の件は、オイルのラインも交換したほうが好いという

部品到着に一週間、時間が勿体無いがしょうがない

海図は次の町、ホーマー(Homer)までは購入できたが、その先はホーマーで入手できそうだ・・・船具屋で確認してもらう

 

市街地以外は草原と森、久々の大木を見て妻は感動している

舗装道路、汚い自動車、銀行、車のディーラー、ラリッタ労働者、酔っ払い、マリファナの匂い、混み合うコインランドリー・・・活気ある田舎町である

 

サンドポイントのインゲさんの支社にて東京からのFAXを受領

ここでマルハの現地法人副社長の鶴田さんを紹介される

夕食の招待をうける

写真上  鶴田さん一家とマルハの片岡さん(青いシャツ)

 

ぶあついステーキ、お刺身、大盛りのサラダ、ワインビール。広い庭の豪邸、大きな食堂、食事の前に入浴「日本の名湯・登別温泉」まで

片岡さんは大洋漁業の元三等航海士で北の海について興味深い話を伺う

デスマストの話をすると「あまり保険屋をいじめないで・・・」と言われる

鶴田さんの奥さんは、単身赴任の日本人社員の食事(アメリカ式のブッフェ料理に疲れた胃袋を日本料理で癒す)などの世話をしていて忙しそうだ・・・駐在員の奥さんも大変だ

子供たちは明日から現地の学校へ初登校・・・日曜日に釣りの約束

そして、お父さんは仕事に忙殺されていた

 

美味しい料理、温かいおもてなし有難うございました。

コディアック(Kodiak)島・・・1

8月26日19時20分、コディアック(Kodiak)港ハバーマスタへ入港の許可をVHF(無線)にて求める

「しばし待て・・・」と

薄暗い中、すぐ脇にセスナの水上機着水して驚く

写真上  港の水路近くに着水するセスナ

 

「スモールボート桟橋の奥へ」と指示あり

暗くなってしまった・・・恐る恐る入港していく

 

日本語で「こっち!こっち!」と女の子の声・・・!

ダッチハーバーで会った「カタプール」のパット・アトレーさんと女の子がゴムボートに乗り、懐中電灯で海面を照らしてくれる

港の入り口近くに赤い船体の「カタプール」と

フランス艇「ジャバデュー」が舫ってある

ニコニコ元気な女の子は「海(うみ)でーす・・・!」挨拶してくる

無線を傍受し待っていたという

 

通常、外来艇は港口に近いところ

地元の船はウネリの入りづらい内側に舫う

サーモンシズンで港は混雑していた

奥がたまたま空いていてラッキーだった

 

舫いを手伝ってもらい

簡単に食事を済ませ「カタプール」へ

「カタプール」は家族四人になっていた

写真上  アトレーさん一家

日本から空路、奥(まどか)さんと海ちゃんが到着し

三日前に奥さん帝王切開で出産

出来れば地元のアレウト族の産婆に頼みたかったが・・・

驚いたことに帝王切開の出産で入院は二日のみ

通常の出産なら日帰りだそう・・・

費用は100万円かかったそうだ

 

奥さんはお腹が痛いと言いつつ幸せそう

海ちゃんパット以上に母親を気遣っている

パットさん、良かったですね・・・!!

 

コディアック(Kodiak)への航海

コディアック島はアラスカ西部のメジャーな漁業基地の一つである

人口は3500人前後だがサーモンシーズンには多くの労働者が流入する

 

直行で46時間位、途中で一泊するかは悩むところだ

初日の夜間航行で一部詳細な海図がない

波の静かな夜、比較的背の高い岩壁の海岸線はレーダーに良く映り

・・・・切り抜けホッとする

 

二日目午前6時、Castle Bayの特徴ある岩峰が自船の位置を確信させる

大型の漁船が複数操業している

外洋性の大きなうねりは気にならない

写真上  キャッスル湾、いかにも西洋のお城(ゴシック風、二本の岩峰)・・・この裏に良き錨地あり

天気図を見、コディアック島へ一気に走ろうと決める

鯨を良く見る

16時50分北西の風になり

ランニング(追風走)となる

病み上がりの自動操縦を解き、自ら舵を持つ

写真上   夜が迫る

Trinity島の浅い海域(水深40~50m)では

風が振れ南風に変わりウネリが島へ針路を寄せる

トリニティー島に続くTugidak島は

北側にあり平らな地形でレーダーに映りにくく

怖がりのせか、ついつい予定コースから沖合いに針路を選び時間を食う

浅い海が巨大なウネリを発生させる

写真上  新月の夜が近い・・・闇夜の追い波は嫌いだ

 

翌朝南西の風25メートル

プレーニング(追い波に乗り滑走する)で

8ノットを越え進路が一定しない

自ら舵を取るが、これが疲れてしょうがない

時々、巨大な追い波が迫り、座っていても思わず立ち上がりそうになる

恐ろしい!!

明るいうちにコディアック港へ入港できればラッキーだ

疲れは頂点だ

有難うダグ・・・6

8月21日

ダグの船が帰ってきた

ピーターパンからVHF(無線)で連絡

今日の飛行便リストに君の荷が乗っていると

 

ヒッチハイクで飛行場へ

低い雲の中からYSー11が着陸する

日本製の飛行機になんだか感激する

 

部品ではなくオイルプレッシャーの完成品がはいっていた

手馴れた手つきでラリーがエアーを抜きながら装着

風雨の中港外で試運転

若干ふらつくも問題なし・・・マッチングし安定する

手紙には船の長さ、重量はこの機械にマッチしているが

この船が敏感すぎるので

もうひとつ大きめのオートパイロットの選択がベストだと

条件が一つ、コディアックの正規代理店で「装着の検査」だ

写真上  朝夕の散歩・・・寒くなってきた

アラスカの夏はもう終わるという

ダグも早く南下せよと

ダグの船の給油時、我々も給油・・・ダグが支払ってくれる

この夜、海図、水路誌を前に

これからのルート上の避難港、湾のレクチャーをうける

アメリカ・ワシントン州ベーリングハム(Bellingham)の住所を貰う、ダグの自宅である

「困ったことは、いつでも連絡せよ」と

 

12日間の停滞でマストも自動操舵も修理は完成・・・気力も充実

天気図を検討

明日、出航を決める

 

この後、ダグにはヴァンクーバー、ベーリングハムでもお世話になる

有難うダグ・・・5

悪天候で飛行便が欠航したり

注文の部品が手違いで、一部遅れたりして

たっぷり読書ができる

夜更かし、朝寝坊のパターンに入り込む

河出書房新社「ギリシャ」

「中世ヨーロッパ」

「絶対君主の時代」

「近代への序曲」

「大唐帝国」

 

プラトンの弟子アリストテレスが

マケドニアの王子アレキサンドロスの家庭教師だった

プラトンの「哲人王」を学んだと思うと興奮する・・・

 

かつて私は、アフガニスタンやフンザを旅したが

エーゲ海、黒海、小アジアも航海したくなる・・・

 

エラスムスは「プラトン風の哲人政治」の理想をとく

「平和の嘆き」・・・古代哲人の知恵とキリスト教の真理の一致?

 

私のような零細企業の経営者は「プラトン好き」が多い・・・

 

アー! 支離滅裂に面白い・・・!!

有難うダグ・・・4

ハリバットを釣り上げたため食べた料理

 

ハリバットの塩焼き・・・日本酒に合う

フライ・・・タルタルソースでパンに挟み「フィレオフィッシュ」

刺身、縁側刺身・・・薄作りが良い、縁側は少々硬い

軽く炙ってお茶漬け・・・中くらいにほぐし・・・絶品

一夜干し・・・醤油味で、焼き物とかバターで焼く

湯豆腐ハリバット入り・・・タラより歯ごたえあり

親子丼・・・鶏肉の変わりに使用・・・一番のヒット作!

写真 左上「親子丼」、右上「ダンジネスクラブ丼」下「数の子醤油漬け」

 

妻は釣った魚は無駄にしない主義

 

私は、もうハリバットは釣らない・・・!?

有難うダグ・・・3

ダグは漁に出る前、サンドポイントの彼の友人を紹介してくれる

「私が不在中、頼りになる人たちだ・・・」と

 

インゲ マルチネセン(Mr.Inge Martinsen)氏

ピーターパンが出荷するコンテナ船の配船をしている実業家

ハンティングと釣りのショップも経営している

いかにも北欧からの移民

自宅にてのバーベキューに誘って頂く

紅鮭の皮をカリカリに焼いたサンドウィッチは忘れられない

写真上  インゲさんと息子

熊対策にピストル(375マグナム)を貸してくれるという

丁重にお断りし後に「ベアスプレイ」を入手した

写真上  強力なベアスプレー

 

そして

スーパーマーケットの主人

スーパーの従業員は日本の女性、江本育子さん

港のエンジン修理屋さん

郵便局のお姉さん・・・

お陰で村を散歩していると方々から声がかかる

写真上 少年マシュー ホルムベルグ(Mr.Matthew P.Holmberg)君

オンディーヌへ来船、日本に興味があるらしく沢山の質問

いつか、日本を旅したいと・・・楽しく会話した

祖父の代にここに移住し・・・僕はここで生まれたと

有難うダグ・・・2

修理部品到着まで数日ある

港は有料であるし

一旦出港し、近くでピクニック・・・錨泊することにする

 

2時間のセイリングでBlbatross Amcharadeに慎重に入り込む

小さな入り江である

海岸近くに投錨、霧が出てくる

アザラシが海中からヌルリと顔を出し大きな目でこちらを見る

アザラシが居ては鮭が釣れないはづだ・・・居るという熊も海岸に見えない

夕食は揚げ豆腐のあんかけ

 

翌日、小雨、霧

寒くて外へは出たくない

09時頃風は強くなるが、波は立たず揺れない

本を読み出すと、心地よい揺れで眠くなる

 

東 晃著 「氷河―未知の宝庫を探る」

興味が持てたのは氷河跡の地形である

これからの航路ではフュヨルドの中の錨泊が増える

水中の地形が読めなくては・・・・

氷河の堆積岩石(モレーン)の読みが必要だ

 

夕食はダグから貰った紅鮭を焼く、そしてカレーピラフ

 

翌日昼、船移動、East Headにてハリバット(オヒョウ)釣りあげる

写真上  ハリバットとしては小さい(大きいと暴れて危ないので浅いところで釣れと・・・地元の漁師にいわれる)

近くのZachary Bayに入り込みオヒョウ解体

大きいので作業大変

写真上  中骨、しばらく食材は「オヒョウ」ばかり・・・?

突然小さなヘリコプター接近し手を振り飛び去る

漁業監視・・・?

 

04時サンドポイント港へ

低気圧が近づき早めの帰港である